越後流

◯◯流とは

日本には茅葺屋根を葺く技術、流派がたくさんあります。地域ごとに、職人ごとに使用する材料、道具、屋根の葺き方に特色、違いがあり、その中でもその地域で磨かれ確立されたものを○○流と呼んでいます。芸州流、紀州流、会津流、筑波流、越後流など様々あり、細かい流派になるとかなりの数があります。

 

キャリアのスタートからこれまで

私が弟子入りし、学んだ親方は芸州流と若狭流の色が濃い京都美山町で修行された方です。親方は他地域の職人から技術を学ぶことに積極的でした、また若い職人が集まったこともあり美山の茅葺技術は革新的なものになりました。私はここでキャリアをスタートし、10年修行しました。その後奈良で2年、紀州流の流れをくむ田中正光氏に師事。茅の基本をもう一度学び直し、私の茅葺の基礎、骨組みが出来ました。ここまでで全国18都道府県をまたにかけ、携わった茅葺屋根の数は100棟を超えました。

越後の茅葺職人として

越後流(高田流とも)とは新潟県上越地方を主流とするもので県内他、長野県など他地域にも影響ある流派です。越後流との出会いはその職人達との出会いでした。上越市の山岸宇一氏、その後継者長岡市の大谷内寿彦氏。先輩方の持つ技術は大変素晴らしいものです。
私はこの越後流と関西で学んだことを合わせ、質の高い茅葺屋根を追究していきます。一生勉強です。

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